西村さんの雑記ログ

技術や趣味について色々。

最近のことなど(2021.06):趣味の本とゲームについて

この半年程で趣味の本やゲームについてnの忘備録です。

紙の本をいくらか処分した話

2015年頃にkindle paperwhiteを買ったので電子書籍の導入は進んでいたのですが、
一人暮らしを初めてからの紙の本が大量に溜まって来たので一部を処分しました。
紙の本も書店も好きなのですが、スペースは有限な上にケースに入れてしまっていた本が崩れたことも有ったので……
好きな作者の作品は紙の本を残していて、他には電子化の無いものや紙で残したいと思うものを残しています。
電子書籍に移行したのは主に漫画と単発の小説やライトノベルになります。
hontoを使っているので連動の古本の買取サービスを使っているのですが、状況によっては本を詰めるダンボール代の方が上回ったりしてもいます。
それでも少しスッキリとはしました。

小説などについて

ここ半年の間にもちょいちょい好きな作家の新作が出ていたので読んでいました。
読む時間は主にお風呂の時間や電車の空き時間です。
冲方丁先生が20年ほど好きなのですが、「アクティベイター」と「マルドゥック・アノニマス6」が発売されたので早速買って読みました。

「アクティベイター」

「アクティベイター」は現代日本を舞台にしたアクション小説と言ったところの作品。
主人公が相当の体術使いなこととハードボイルドよりの雰囲気で、心理描写よりも状況や動きの描写に力が入っていて、格闘シーンは特に詳細な描写になっています。
主に政治や警察関連の部分を担当するメインキャラクターがもう一人いて、実質ダブル主人公に近いです。
この二人の関係が主人公の妹を介した義兄弟かつ、ある面での同僚という絶妙な距離感で読んでいて面白いなと思いました。
設定的には更に続編を書くことも可能そうなので、続編が出ると良いなあと思っています。

「マルドゥック・アノニマス6」

「マルドゥック・アノニマス6」は「マルドゥック・スクランブル」から続く「マルドゥックシリーズ」完結編の6巻目。
今まで謎だった部分が少しずつ明かされ、終盤ではずっと離れていたバロットとウフコックがついに再会。
約6巻分、作品の中でも数ヶ月〜1年ほど経過しているので、再会のシーンは感動もひとしおでした。
ずっと読んでいると、「マルドゥック・ヴェロシティに出てきたあの人かな?」と思っていた人の正体もついに判明し、
クライマックスへ向かっているなと感じました。
マルドゥック・スクランブル」の頃から考えると、バロットが多くの人といい関係を築けていることがかなり心に沁みますね。
バロットと再会したあとのウフコックのセリフはちょっと泣けます。

「生き残る作家、生き残れない作家」

冲方丁先生の作家論的エッセイといった本。
小説の連載を複数抱えながら平行でアニメの脚本を書くなど、執筆スピードは相当なものですし、その質もかなりのものですが、この本ではそうするための一端が見えます。
最後にタイムマネジメント的な話があるのですが、今の形に落ち着くまで相当苦労したようで、「どこの世界もこういう部分のマネジメントは難しいんだな」と思いました。

妖精作戦」シリーズ

上で「電子版に移行する」と言いながら、笹本祐一先生の「妖精作戦」シリーズ4冊を紙で買いました。
理由は「電子版だと解説が未収録」だったからです。
2011年に出た東京創元社での新版には、各巻に解説が収録されているのですが、
1巻に有川浩先生、2巻に小川一水先生が書かれていて、「ぜひとも読みたい!」となってしまったので、
電子版で2巻の「ハレーション・ゴースト」まで買っていたのを差し置いて、物理書籍をhontoの取り寄せで買いました。
各先生に許可を取るのが難しかった(特に有川先生はkindleには出さないとのことなので)のかもしれませんが、
最大限努力してほしかったなあという気分です。
上で書いた「紙で残したいもの」になっている理由の一つは「電子版には解説未収録」だったりもします。
もともと、先述した有川ひろ先生の「レインツリーの国」をきっかけに読もうと数年ほど思っていた作品でした。
最終巻「ラスト・レター」の最後数ページで起きるあまりにあっけなく、衝撃的とも言えるヒロインたちの結末と主人公の独白は、そこまでの盛り上がりもあって、かなりの寂しさを感じました。
ヒロインの最後の行動については今も色んな考察がありますが、個人的には「主人公やその友人たちといる時間、空間が大好きで捨てられなかったから」というのがあるのかなと思いました。
1巻でやろうとしていたように、組織から逃げようと思えば延々逃げることもそう不可能では無いのですが、主人公に出会って彼らに助けられることで、超能力を持ってから初めて「逃げなくても良い、ここに留まっていていい」時間と空間を得たのではなないかと考えました。
3巻の学校周辺で大騒動が起きた後、4巻で目覚めて主人公たちと再会した後は浮かない顔をしているのですが、このあたりで「逃げられない」ことを悟った。
そして地球が直面している現実を知り、組織が追ってくることから逃げ続けても別の状況が今の状況に危険を及ぼすだろうし、仮に組織に投降して加わったとしても主人公たちとはいつ再会できるかは不確定、という板挟みの状態を知り、それを解決するために彼女が最短の手段だと考えたのがあの手段だったのかなと。

レインツリーの国

妖精作戦」シリーズを読んだので再読。
そもそもこの本自体が「図書館戦争」シリーズの「恋の障害」」というエピソードに登場する本であり、作中に出てくる主人公とヒロインが交流をもつきっかけになった作品のモデルが「妖精作戦」シリーズという、二重に小説が絡むという面白い立ち位置の本です。
交流を深めていく手段がPCのメールだったり、チャットだったりするのに時代を感じます。
聴覚にハンデを持つことで色々と諦めて引っ込んでしまい、時にはヤマアラシのように棘を出してくるヒロインに、不器用ながらもぶつかっていく主人公とのやり取りが良いです。
有川先生は読みやすい文体ですっと主人公たちを読者に受け入れさせるのが上手いなと思っています。

漫画について

図書館戦争 LOVE & WAR 別冊編」

前回の投稿でも書きましたが、「図書館戦争 LOVE & WAR 別冊編」の最終巻の10巻が2月発売だったので買いました。
同時に「図書館戦争 LOVE & WAR 番外編」も発売され、ショップで同時に買うと連動特典がつくとのことでしたので、
欲しい特典だったアニメイト通販で買いました。
番外編の原作は、アニメ化時のDVDのブックレット収録の短編が元にで、現在では文庫版の各巻の巻末に原作の時系列に近いものがそれぞれ収録されています。
雑誌を追いかけて読み始めたのが2016年頃と遅かったので番外編は読めていない事もあって、
最後にこうしてまとめて単行本化されたのはとても嬉しかったです。
番外編は本編以上に人間関係にフォーカスした作品で、原作小説でも読んでいて口元が緩むくらいの展開だったのですが、それが漫画になると破壊力がプラスされていて、かなりニヤニヤしながら読んでいました。
余談ですが、今後はLaLaで有川先生と弓先生のタッグで自衛隊三部作(「塩の街」、「空の中」、「海の底」)のコミカライズが予定されているそうで、
そちらも楽しみに待っています。

さよなら私のクラマー

4月には「さよなら私のクラマー」が14巻で完結しました。
個人的にはちょっと消化不良かな?と思う点もありますが、主人公たちみんなが女子サッカーへ熱を傾ける様の書き方は良いなと思いました。
前作の「四月は君の嘘」の頃からそうだったのですが、動きの多い中でその一瞬を切り取って効果的なコマ割りで配置するということが非常にうまいと思っています。

「葬送のフリーレン」

新しく読み始めたのは「葬送のフリーレン」です。
今年の「手塚治虫文化賞」の「新生賞」を取ったことと、結構色んな所でタイトルを見るので、電子書籍でまとめて買って読み始めました。
勇者一行の魔法使いとして魔王を倒した、エルフのフリーレンが彼らが亡くなった後の世界を旅するというあらすじですが、
ただ過去に行った場所に再訪して感慨に浸るだけではなく、勇者一行の育てた若者たちが道中で同行するようになり、
かつての旅の追憶と彼らとの新しい関係の中で感じるものが変わっていくところが心に来ます。
「葬送のフリーレン」というタイトル、かつての仲間たちの亡くなった後の世界を旅するから「葬送の」とつくのだと思っていたのですが、
もう一つ意味がある事が明らかになる回は「なるほどそう来たか!」とニヤリとしました。

ゲームの話

前回、「Nintendo Switch」を予約した話を書きましたが、無事に届いてセットアップしました。
ところがSwitchを目的でもあり、発売日に予約して買った「牧場物語 オリーブタウンと希望の大地」の出来がかなりいまいちでした。
このシリーズ、上手くハマると1本で数十時間遊んでいるのですが、今回は最初の月の途中で断念してアップデート完了待ちになっています。
あまりに不評の意見が多かったため、異例のプロデューサーレターが公開されていたり、5月末には意見の多かったシステム面や住民とのイベントにアップデートが入りました。
これについては別記事を書きたいのでそちらで詳しく書こうと思っていますが、最初にプレイして端的に感じたことは、

  • 主人公の動作に対して、時間経過が早すぎる
  • ゲーム内のメインイベント展開が早すぎることと、メインイベントによる変化が軽微すぎる
  • 今回の目玉の一つである「メーカーの種類増量」がゲームを面白くする方向にはたらいていない
  • 住民との会話が淡白すぎて、キャラクターに愛着が湧きにくい
  • 一部イベントの展開やセリフがこのシリーズに合っていない
  • アイテムの種類が大幅に増えたが、収納に難がある

辺りです。
アップデート待ちになっている間に、途中で放置したゲームを少し進めています。
「ウィッチャー3」をスケリッジ諸島からケィア・モルヘンの防衛戦手前まで進めてみたり、
「東亰ザナドゥ eX+」を1章から6章まで進めてみたり。
ゴールデンウィーク付近はセールも色々やっていたので、Switchで「ルーンファクトリー4 SP」と「ワールド・ネバーランド エルネア王国の日々」を買っていました。
主なプレイ時間は、平日の夜に15分くらいずつ、休日に2〜3時間ほどといったところでしょうか。

www.spike-chunsoft.co.jp

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www.marv.jp

www.althi.co.jp