1on1カード体験会に行ってきました
2020年2月4日に行われた、「1on1カード体験会」に参加しましたので、感想を書きます。
目次
参加した理由
最近ビジネス関係のWeb記事で見る「1on1」、果たしてどんなものか?という興味があり、そんな折に「1on1カード」を知り、その体験会があるということで参加してきました。
概要
イベント名通り「1on1カード」を実際に使ってみるという体験会でした。
「1on1カード」に関しては、以下のboothページから通販することができます。1on1を行うための補助機能はもちろんですが、1on1が上手くなりたい人のためのトレーニングができると言う面白い側面もあります。
会場
神田の「ねこもり」という会社のスペースをお借りしていました。小規模な事務所で、秘密基地のような雰囲気もありますね。
秋葉原を起点とするとちょっと歩きます。雑居ビルの一室になるので、ちょっと迷いそうになりましたが、connpassのイベントページに道順を説明した動画があったので、それを参考にしてたどり着きました。
参加者
IT系の方が多かったようですが、職種は色々でした。エンジニアもいましたし、Webディレクターという方もいらっしゃいました。
中には、先輩と後輩のコンビで参加した方もいらっしゃいました。
内容
自己紹介を書く
会場に入って着席すると、バタフライボードを一枚渡されて、名前とこの会に参加した目的を書きました。
席は1テーブルにつき3~4人です。1テーブルの人数の設定は1on1カードの体験をするにあたっての理由があってこの人数でした。
1on1カードについての説明
今回は代理の方がファシリテーターをつとめるとのことで、1on1カード製作者のまなみん(おざわ)@1on1カード (@careerupdate) | Twitterさんからの動画を併用して、1on1、1on1カードについての説明を受けました。
メモ
1on1について
- 1on1とは?
- 部下のための時間
- 部下のことを知る
- 信頼関係を築く
- 内省支援をする
- 思考の支援
- 部下のための時間
- 1on1と部下へのメンタリング
- 内省支援は1on1を通してする
- 1on1で知った情報を以下の行動に活かす
- 知識人脈支援
- 社内キャリア支援
1on1の目的
- 短期的な目的
- 問題の早期発見・解決
- 直近の仕事の状況を知る
- 仕事から学びを得る
- 長期的な目的
- 価値観
- 社内のキャリア
- 会社の方針
- ベースになる目的
- 内省支援
- 信頼構築
- 短期的な目的
関係性が影響する
- 相手の背景を知っているか?が影響する
- 上司と部下であまりに関係性が悪い場合、第三者と1on1をすることも考慮する
- いきなり解決策を聞いても、前提の問題がわからないため、ふわっとしていてよく分からないという状況に陥りがち
- 座る位置は真正面でないほうが良い
- 褒めることが必ずしも良いとは限らない
- ジャッジの面があり、バイアスとなるため
- 互いの評価は現実では一致しないことの方が多い
- 何のために1on1をやるのか?を決めるのが大事
- 目的意識
- 意図
- お互いに目的を共有
- ゴールと前提が必要
1on1カードについて
- 1on1カードの目的
- どんなテーマで質問してよいか分かる
- 1on1カードは以下の4つのテーマで分けられている
- 生活
- 関係性
- 仕事
- キャリア
- 1on1カードは以下の4つのテーマで分けられている
- 1on1の練習をすることが出来る
- フィードバックや深堀りの支援になる
- サポート、評価、トレーニング
- プレイシートを併用することで、カードをフローにすることが出来る
- 1on1カードを使う場合、話し手はカードに向かって話しても良い
- どんなテーマで質問してよいか分かる
実際に1on1カードを使ってみる
ここからは1on1プレイシートを使って、実際に1on1カードを使った1on1の体験です。
準備は以下の手順で行いました。
- 1on1カードを種類別の山に分ける。
- プレイシートの中から指定されたもの(今回は「キャリア」と「仕事」のシートの2種類を順に体験しました)をテーブルの上に置く。
プレイシートに関しては、実際の現場では1on1の対象にするテーマのものを選択することになるかと思います。 - プレイシートにカードの種別を示すアルファベットと四角いエリアが書かれているので、それに沿ってカードを表向きに配置する。
準備が終われば、実際の体験が始まります。
実際の体験は以下の通りの手順で行いました。
- 同じテーブルについている人の中で、それぞれ「上司」、「部下」、「評価者」を決める。
- 「評価者」は種類が「評価」のカードを目の前に裏向きで全て並べる。
- プレイシートに振られた番号に沿って「上司」がカードを1枚裏にし、カードに書かれたことを「部下」に尋ねる。
- 「部下」は質問に答える。
- 「上司」はそれを聞き、プレイシートが分岐している場合は、いずれかを選択してカードを更に1枚裏にする。
- プレイシートの終端にたどり着くまで4.5.を繰り返す。
- 一通り終わったところで、「評価者」は「評価」のカードに記載された評価を5段階で行う。
全員が全ての役割を体験できるように、一回終わるごとに役割を交代して、1枚のプレイシートにつき3回繰り返しました。
感想
最後にみんなで感想を出したのですが、面白い感想をいくつか聞いたのでメモしておきます。
- 尋ねにくい質問でも、カードを使うことで「カードで出たから」とカードのせいに出来る
- テーマに沿って話すきっかけにできる
- 会社に持っていって、1on1でうまく話すことの出来ない上司や部下に使ってもらいたい
私自身としては、まず1on1そのものが初体験でしたので、「1on1ってこんな感じかな」というのがまず来ました。目標管理制度があると、会社で定期的に面談を行うのですが、それとはまた違った角度から、上司と部下が個人と個人としてお互いを知るのに近い感覚でした。
1on1カードとプレイシートを使ってトレーニングでやると、ちょっとゲームにも似た感覚で、チームなどでワイワイと気軽にできそうだな、と思いました。
本を読んでいきなり1on1をやろうとすると実際何から話していいか、話してから次の問いにどうつなげれば良いか分からないとなりそうだな、とも思ったので、そういうときに1on1カードとプレイシートを持ち出して、テーマを選んでやってみる、というのも良さそうだなとも感じました。