技術書典7で買った本の感想:「IT実務のアンチパターン コミュニケーション編」
技術書典8を目前にしていますが、今更ながら、技術書典7で買った本の感想を順次書くことにしました。
イベントに参加すると感想を書くのに大体1週間以上かかることと、前回はまとめて書いたことで結構時間がかかってしまいました。
そこで、はてなブログにはタグ機能もあることですし、思い切って1冊ずつの小さい記事に分けていくことにしました。
今回は「IT実務のアンチパターン コミュニケーション編」です。
目次
買った理由
自分自身も、実際の現場におけるコミュニケーションで思い悩み、迷う所があったので、何か良い解決の糸口が無いかなと感じたからです。
本の内容
タイトルからも分かりますが、IT実務におけるアンチパターンについて、コミュニケーションに軸を絞って紹介されています。
まえがきでは以下の3つのコンセプトが掲げられています。
- 「過去の自分に送りたい本」
- 「読んだ人の問題解決力を高める本」
- 「学びたい人が一人で学べる本」
取り上げられているアンチパターンの大分類として、以下の5つが上げられています。
- 「たくさんの話に混乱しちゃう」
- 「前置きが長すぎちゃう」
- 「報告書に時間かけすぎちゃう」
- 「一度に複数の質問を聞いちゃう」
- 「聞く人を間違っちゃう」
大分類の下に「悩み」として3つの視点から「どうしたい」のか、「何に困った」のかを取り上げ、それぞれに5つずつ、筆者はなぜそうしようと考えたのか、それを深堀りした問いかけ、問いかけを踏まえた「本当はどうすれば良かったのか」と段階を踏んで書かれています。
対象読者
まえがきに「過去の自分に送りたい本」と書かれていたので、比較的若い人を対象にしていると考えられます。
後は、ITの実務面でのコミュニケーションに悩む人、またはコミュニケーションの面で悩ましい人を部下や後輩に持つ人も読んでみると良いかもしれません。
先輩や上司の側面から考えると、「実はこういう形で迷っていて、言語化出来ていないのではないか」という想像力を持つ一端になりうるかもしれないと思いました。
感想
自分でもうまく言語化出来なくてもやっとしていた、実務におけるコミュニケーションでの戸惑いや、「こういうときはどうしたらいいのかな?」といった迷いのようなものが段階を追って言語化されていて、「もしかしたら、ちょっと分かったかも」と思えた一冊でした。